2012.05.25 11:03

新世界で「ツムテンカク2012」始まる

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記者:古山慧

ふだん積まないものを通天閣の形に積み上げたり、ダンボールで作った大きなゲートを展示したりする「ツム展」が26日から大阪・新世界のゲートボール場や温泉施設「スパワールド」前を中心に開かれる。25日から27日までの3日間、新世界の100周年を記念して行われるデザインとアートイベント「ツムテンカク2012」の企画のひとつで、25日に始まる予定だったが、雨天のため1日遅れて2日間の開催となる。

「ツム」ことをコンセプトにダンボールを使ったゲートや、本来積むことがないマネキンを積んで展示する。スパワールド前の展示物にiPhone(アイフォーン)をかざすと映像、音楽が流れて目の前にある作品と携帯の中のバーチャルな世界との融合を楽しむことができるアプリ「ARch!」も用意されている。

 「ツムテンカク」の実行委員で、同展を担当するエディターの黄武驥(こうぶき)さんは「子どもも大人も楽しんで見にきて欲しい。ふだん積まない物を積むことで、新しい発見や驚き、そして感動を与えられたら」と話す。

 100年前に建設された通天閣は1943(昭和18)年に火災がもとで解体され現在は2代目。1956(同31)年に地域の人々の熱い想いにより再建された。

 「現在、新世界を訪れる人のほとんどが観光客となっている。新世界を活性化させるには話題性のあるイベントを継続的にやっていく必要がある」と黄さんは語った。今後は大阪市浪速区が2007(平成19)年から定めた「ナニワの日」(7月28日)のイベントに参加し、企業や学生が考えたオブジェを展示する予定だ。

「ツム展」http://tsumutenkaku.com/topics/event/tsumuten
【取材後記】
黄さんの「言葉や概念にしばられず、クリエイトすることが大切です」という言葉が印象に残りました。取材を通して、大阪のシンボルとなっている通天閣には人々の想いがたくさんつまっていて、大切に守っていかないといけないと感じました。
(取材:学生通信社 京都産業大学 古山慧)

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